伊藤達也がメディアに登場しました!

FMラジオ J-WAVE『JAM THE WORLD』出演

FMラジオ局J-WAVEが平日20:00~22:00に放送している「JAM THE WORLD」というニュースワイド番組に2月19日に生出演し、電子政府や政と官の問題、経済構造改革等について語りました。

2月19日 FM J-WAVE「JAM THE WORLD」
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パーソナリティ:野中英紀氏
ゲスト:伊藤達也

◇ 伊藤さんのお好きな(音楽)ジャンルは?

―そうですね、私たちの時代であると、サザンオールスターズとかユーミンとかそういう曲を聞いて育ってきました。B’zはほとんど同じ世代です。
最近は実は私ボランティア活動をやっておりまして、これまではX-Japan、今ではGLAYのコンサートで、募金箱を持って、骨髄バンクの方々、あるいはアジアの恵まれない子供たちのための寄付の活動をしているものですから、そういう意味では、X-JapanやGLAYも聴くようになりました。

◇ 是非お好みの曲を一曲リクエストしてください。

―ではGLAYのHOWEVERをお願いします。

◇ それでは早速お聞き下さい。

◇ さて国会では今日ブッシュ大統領の演説が行われましたが。

―そうですね、今日は、小泉首相はイチローのようだと。どんな球も打ち返すことができることができるということで、構造改革に取り組む小泉さんに最大のエールを送っているなぁという感じがしました。
私実は、1987年から88年、ある意味ではアメリカがブラックマンデーを経験したその前後、経済的にはどん底のアメリカの時に、留学をした経験があります。大統領は、そのときの苦しみというものをお話になられて、そういう非常に厳しい景気後退を減税と規制緩和で乗り切ったんだと。それで不良債権を市場に出して、新たな投資を可能にしたと。だから日本も是非頑張ってほしいと、そういうお話をされていて、当時のアメリカの様子を思い浮かべましたね。

◇ あそこまでエールを送るとは思わなかったわけですけれども、ラブラブ状態ですね。
―そうですね、もうラブラブ状態だったですね。

一方で、当時のアメリカっていうのは若い人達にものすごい元気があったと思うんですよ。私は大変感銘を受けたのは、マイクロソフトやアップルやサンマイクロシステムズの創業者の方々のお話を聞くことができたんですよね。ITという新しい未知なる分野で、イノベーションを起こしてアメリカの元気を取り戻すんだ、というものすごく具体的な夢を提示しながら頑張っておられた。そういう姿に接することができたので、そういう意味では若い世代がもっともっと頑張らないといけないなと。

◇ IT関連の話は後ほど伺いたいますが、田中真紀子前外相と鈴木宗男議員の参考人招致が明日行われることになっていますが、この小泉総理の支持率低下とはどのようにとらえていらっしゃいますか?

―外務省を舞台にした問題というのは、私は強烈な官僚政治が復活したなという感じを国民の方々に与えてしまったと思うんですよ。人事権が誰にあるのかわからないと、重要な国際会議の出席者のリストすらも大臣に上がってないのかと、またか、という感じが出てきたと思うんです。
小泉首相に対して大きな期待を寄せておられる国民の方々はそうした政治を変えてほしいと。もう国民の意に反した官僚政治はやめて、政治家が強いリーダーシップを発揮して、総理が日本の未来を切り開いていくような力強い政治というものをやってほしい、やってくれるんじゃないか。そういうところにあったと思うんですけれども、どうも外務省の問題を見るとなんとなく官主導型政治っていうのが復活してしまうのかと。ここで何とか小泉さん頑張ってもらわなければ、という感じが強いんじゃないんですかね。

◇ 果たして小泉さんは変えられるんですかね?

―ここで何としても変えてもらわないといけません。
ここで構造改革が失敗したら、その影響はものすごく大きいと思うんですね。
聖域なき構造改革ということで日本を変えようということを正面に据えたわけですから何としてもここで具体的な成果をひとつひとつ出していってもらいたい。ただ残念ながら構造改革を前面に出すと必ず経済の問題で大きな壁にぶちあたってしまう。

◇ 経済的に不況で構造改革自体が非常に難しくなってきている。思ったほど、大統領は、不良債権処理を強烈に言わなかったですね。

―経済構造改革の最大の関門は不良債権処理ですから、不良債権処理をやるのは当たり前だと、それがアメリカだけではなくて世界の声なんだと思います。ここで総理が前に出てきて、明確に担当の当局に対して具体的な指示を出してこの問題が解決の方向に向けて正常化に向けて進んでいくという姿を出さないと経済全体がおかしくなってしまうと思うんです。
だからこそ今日ブッシュ大統領も不良債権の問題を市場に出していったんだと。銀行はたくさんつぶれたけれど自分たちは果敢に挑戦したんだということをわざわざ言われたんじゃないかなと思うんですけれども。
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◇ 構造改革にも絡みますが、IT関連の構造改革について伺います。伊藤さんはIT関連の第一人者でいらっしゃるわけなんですけれども、気がついたら日本は韓国や周りの国、そしてアメリカからもかなりの遅れをとってしまっている、そのあたり実際いかがですか。

―そうですね、私たちは遅れているんだということを明確に認識をしないといけないと思っているんですよ。ただ一方で、日本の中にある潜在力というものは相当のものがあって、IT技術を道具として使うことによって日本の中にある潜在力を思いっきり引き出していくことができると思うんですね。
そのひとつの大きなきっかけとして電子政府をやらなければならない。これがIT革命を支える新たな行政システムに転換していくと思っています。
そして電子政府は行政改革だと思っていますから新しい政府のありかたのあり方が電子政府を実現化していく中で私は体現化していくことができる、と思っています。

◇ IT化というと政府の公的な業務そのものをIT化すると何が変わりますかね?

―まず国民の身近な手続きがワンストップで実現していくことができる。
今法律を予定しておりまして、何と600本近い法律をひとつに束ねて、一本化、三万件ほとんど書面の手続きが必要だというものを98%全部インターネットで手続きができるように。これによってパスポートであるとか、婚姻届、納税申告、何々届け、申告などが全部パソコンを使ってできるようになる。
そうすると何度も役所に届けにいくとか窓口に通うとかそういうことがなくなるわけですね。それは国民の目に見えるところの大きな改革が進んでいくと。
バックオフィスという、国民の目に見えない基幹の業務のところの改革をすることができる。そのことによって行政全体の生産性というか効率というか、コストの低減をしていく大きな引き金になる。

◇ たとえば、公共事業の入札制度を横須賀市では先行しているようですが、情報化、人員のコスト削減、書類のコスト削減など相当効果があったようですが。

―ありとあらゆる法的な業務のところで行っていくべきだと思います。窓口のいろんな手続きを簡素化して、場合によっては廃止して、そしてインターネットを通じていつでも申請できる状況を作りあげる。そのことによって私達の利便性は相当に上がっていくことになるんだと思います。

◇ ブロードバンド、今までのインターネットより早いと言われているわけですが、一番な影響はどのへんに出てくるんでしょう。

―これはいろんなところに大きな影響が出ると思います。
それは仕事だけではなくて社会のありかたにも影響を与えてくる。今まではモノのつくり手、供給サイド中心の社会だったわけです。
利用者、受け手、ある意味では、個人が主役になる世の中を作ることができる、経済の問題だけでなくて、生活から変えていくことができるというのが大きな意味合いだと思います。だからこそブロードバンドを推進していくにあたっていくつかの障害があります。
ブッシュ大統領が今日も言われていたように規制緩和をやってアメリカは復活した。日本は光ファイバーの技術ひとつとってもソフトでもハードでも世界最先端なんですよ。ですから戦略的な規制緩和を断行することによってブロードバンドの世界をできるだけ早く実現をして、世界最先端のIT国家を実現していきたいなと。
本来、日本では既存の技術、道具は既に揃っている。あとは規制緩和するということが最大のネックになると。そこで重要なのは技術主導ではなくて生活者主導でブロードバンドを進めていく、ということだと思います。

◇よくわかりました。なるほど伊藤さんはまさに専門ですね。是非今後とも頑張っていただきたいと思っております。
ありがとうございました。

―こちらこそ、ありがとうございました。

今夜のゲストは自民党経済産業部会長の伊藤達也議員でした。