活動報告

『日本のモノづくり52の論点』出版

『モノづくりとIT』を寄稿した『日本のモノづくり 52の論点』が出版

製造業に関わる専門団体である(社)日本プラントメンテナンス協会が、日本のモノづくりの復権のためにこれから何をすべきか、それぞれの分野の専門家から提言を集めた『日本のモノづくり 52の論点 ~新製造業立国』(こちらをクリック)という本を出版するに当たり、伊藤も「モノづくりとIT」のテーマで以下のような内容で寄稿しました。 

「国際競争に晒されている日本の製造業を再生するには、ITの戦略的活用が欠かせない。ITを活用し、製造業を再生させるために、熟練技術、経験等のITによる標準化、データベース化を行うデジタルマイスタープロジェクトの推進や、新たなマーケット開拓や付加価値創造のためのIT投資促進税制を行うべきである。

また、ITをさらに、新たな市場の創造や潜在需要の開拓につなげるための制度改革が必要である。電波の割り当ての見直しによる周波数の有効利用や、超高速ネットワーク普及推進と魅力的なコンテンツやサービスが自由に流通できる環境整備のための競争政策法体系「新情報通信法」の制定、そして「新情報通信法」に加え、表現の自由の保障等を定めた「新放送法」と、公平性、効率性、透明性を確保した「新電波法」の3つの法律を軸としたシンプルで平易な新通信放送体系の整備を行うべきである。

このような方策で、我が国の強みであるモノづくりをITの戦略的活用により強化させ、ITによる新たな市場でその強みを最大限に開花させられるようにしていきたい。」

日本プラントメンテナンス協会刊『日本のモノづくり 52の論点』
定価:2,200円(税別)