活動報告

宮城視察

5月26日、中小企業・小規模事業者調査会で宮城に視察に行ってまいりました。

まず向かった先は、女川の水産加工業の高政さん。

IMG_2150 IMG_2176

震災直後にも個人的にお伺いしました。当時、津波で壊滅的打撃を受け、手作業で限られた仕事をこなしながら、社長はオール電化の生産設備など夢を語ってくれました。3年たち、再び訪問した高政さんは工場も建ち最新の設備が整備され、併設の販売所は大勢のお客さんで賑わっていました。社長の復興への熱い思いがひとつひとつ形になっていることを実感し、とても心強く思いました。ただ、地域の景況感は震災前を100とすると現状は60程度だそうです刻々変化する商流を捉えた新しい商品や販売ルートの開発が不可欠であると専務は語っていました。

次に向かったのは、塩釜の水野水産株式会社(水産食料品製造)  です 。

IMG_2190 IMG_2229

 

価格競争による経営の危機を乗り越えるため、思い切って高品質な製品を投入したところ展開が拓けたと水野社長はおっしゃっていました。その後、被災。原材料の8割以上が輸入のため、円安や中国の旺盛な需要によるコストアップに加え、人手不足に悩みながらも、良い原料で個性的な製品を大量につくることが地方の中小企業が生き残る道だと語ってくれました。

次に向かったのは宮城県庁。

IMG_2303 IMG_2257

むすび丸が迎えてくれました。村井 宮城県知事と懇談、県内や東北の状況と国への要望を伺いました。

そして、仙台空港近く岩沼市の株式会社にしき食品(レトルト食品製造販売)を訪ねました。

IMG_2317 IMG_2318

沿岸部で大きな被害を受けながらも震災から45日で事業を再開。そのため顧客や販路、人材を極力失わずに済んだとのことです。しかし、事業拡大にあたって募集をかけても応募がない、特に子供と内陸へ移った女性が戻ってこないとおっしゃっていました。

ここで一行(西村明宏議員、宮下一郎議員、村井英樹議員)を離れ、霧の仙台空港から伊丹空港へ。関西学院大学院で待つ学生のところへ飛び立ちました。

IMG_2334

3年ぶりの田植えだそうです。