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国会活動報告 【2月】

◆欧州へ 信頼関係を深める訪問に◆
  大臣就任後、来日する海外の金融監督当局責任者との会談を積極的に重ねただけでなく、 1月5日から9日にかけて、英仏両国を訪れ、英国の金融監督局である金融サービス機構(FSA)のマッカーシー長官(写真)、イングランド銀行(BOE)キング総裁、フランス銀行のノワイエ総裁などと会談を行いました。  会談では、日本の金融機関における不良債権問題が正常化に向け着実に進捗している中、金融システムを巡る局面が安定から活力へと転換しつつあることや、利用者満足度が高い金融システムの実現を民の活力で目指していくために、「金融改革プログラム」を取りまとめたことなどを紹介しました。また、わが国会計基準のEUにおける受容れ問題についても言及しました。

これに対して、先方からは、日本が不良債権問題の解決に追われた緊急対応から脱却し、利用者重視行政への転換にあることを歓迎するとの発言がありました。特に英国は、預金や保険を含むすべての金融商品を横断的に保護する「金融サービス市場法」を世界に先駆けて制定した、利用者重視行政の先進国です。利用者に目を向けた行政の大切さをあらためて感じる訪問となりました。

さらに、金融活動がグローバル化する中で、当局間の協力関係を一層強化していくことが必要になっている等の指摘があり、当局間の連携をより一層強めていくことが望ましいという点で、意見が一致しました。
今回の訪欧においては、当局のトップ同士が直接意見交換を行うことで、信頼関係をさらに深めることができ、非常に有意義なものとなりました。

また、会談の合間をぬって、代理店として銀行業務を手掛ける英国の大手スーパーを視察しました。レジで買い物客が預金を引き出したり、金融商品の勧誘や販売を受けたりする現場を見て来ました。利用者の利便性を高めるため、代理店規制を緩和して、利用者を保護するための必要な措置をしながらスーパーなどで銀行代理店業務ができるような環境を整備したいとも考えています。


 

『国会活動報告 【2月】(pdf)』

 

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