活動報告

年頭所感

活力と誇りある国づくりに向けて

昨年は、今後の日本の成長力と財政再建の道筋を決める重要な方針の策定に中心的に携わりました。そして、増税でもバラマキ路線でもない、歳出削減と成長戦略を一体的に取り組む経済財政一体改革へ道筋をつけることができました。今年は、活力と誇りある国づくりに向けて、「成長国家日本」「地域主権国家日本」「国際貢献国家日本」を構築するため、全力で取り組んでまいります。

日本経済が高い成長を持続することができるよう、具体的で力強い政策を推し進め、欧米並みの経済成長、つまり2~3%の実質成長を実現していく必要があります。今、手を打たず低成長に甘んじていれば、15年後には、中国に逆転され、日本は小さくなるパイを分け合うだけの黄昏た国になってしまいます。やはり日本の進むべき方向は、経済成長を維持できる活力あふれた国をめざす道です。「成長国家日本」を実現するため、オープン、イノベーションをキーワードに、アジアの成長を日本の成長に取り込んでいくと同時に、規制改革、税制改革、市場化テストの積極的な実施等、民の活力を最大限引き出す政策を推進してまいります。

さらに、「国から地方へ」の流れを加速し、地方が地域の特性を生かすアイデアで新しい成長をつかんでいく仕組みをつくっていかなくてはなりません。具体的には、基礎自治体の機能を強化しながら、道州制の本格的な導入が求められます。道州府には、中央が持つ財源と権限、人材が回ることになると同時に、二重行政の是正による公務員数削減も可能となります。国地方支分局21万人の半分は減らせるという試算もあるほどです。こうした取組みを進め、「地域主権国家日本」の構築に努めます。

他方、わが国は、資源・食糧の多くを海外に依存しています。国際益が長い目で見れば国益になる、という認識の下、世界の国々から尊敬されるような「国際貢献国家日本」をつくってまいりたいと思います。

新たな挑戦の年、自らの使命を再認識し、持てる力を出し切って行動していく覚悟です。引き続きご指導のほど心からお願い申し上げますとともに、皆様の更なるご発展とご多幸をお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。