活動報告

今年こそ、日本復活の年に

旧年中賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに、本年の皆様のご健勝、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

「1円の税金の重みがわからない人間が政治家になると税金を無駄に使い、最後は増税という形で国民に押し付けてくる。だから税率はできるだけ低くしながらも質の高い行政サービスを提供するために、衆知を集めて国家を経営することが政治の最も重要な役割だ」。このことを私は松下幸之助さんから学びました。

政府・民主党では「社会保障と税の一体改革」が大きな論点になっています。しかし中身を見ると消費税を5%増税しても、社会保障の充実によって国民に還元されるのは、消費税率1%分でしかありません。残りの4%分は財政赤字の穴埋めです。原因は、公務員人件費の削減など歳出改革を具体化せず、増税だけで財政健全化を目指しているからです。これでは、国民の理解と納得を得ることはできません。野田政権には、社会保障の安心や持続可能性を確保するために与野党が知恵を出せるよう、社会保障の全体像と必要財源を示してもらいたいと思います。その誠実な姿勢がなければ、単に消費税引き上げの是非だけが国政の争点になる不毛な政治が続きます。

一方、経済は、異常な円高と深刻なデフレに正しい処方箋を描くことなく無策のまま放置されています。海外に目を転じれば、ヨーロッパの政府債務問題、米国経済の停滞、中国をはじめとする新興国の成長力の鈍化など不安定要素が増しています。そして朝鮮半島からも目を離すことはできません。

昨年は東日本大震災など忘れることのできない一年でしたが、今年こそ、日本が復活できる年にしたい。そのためにも、足の引っ張り合いではなく与野党が日本再生の構想力を競い合うことができる政治を実現するため挑戦していきます。

自らの信念に基づく処方箋を示し愚直に訴えていくなかで、多くの方々にお力添えをいただくことができるよう懸命に努力してまいります。本年もご鞭撻賜りますよう心よりお願い申し上げます。