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■2011/04/10 『地域から政治を変える大きなチャンスです。』VOICENET2011年4月号

■地域から政治を変える大きなチャンスです。
21世紀に入り10年が経ちました。各国では、新世紀に望ましい流れを自ら作り出すために、明確な国家戦略を立てスピード感を持って実行に移しています。来年は、米国大統領選挙、中国では権力の移行、ロシア、フランス、韓国でも大統領選挙が予定されています。2012年に向けて今年は、世界各地で国づくりのあり方を競い合う激動の年になるでしょう。(本文へ)■日経新聞に掲載されました
■活動報告

■地域から政治を変える大きなチャンスです。21世紀に入り10年が経ちました。各国では、新世紀に望ましい流れを自ら作り出すために、明確な国家戦略を立てスピード感を持って実行に移しています。来年は、米国大統領選挙、中国では権力の移行、ロシア、フランス、韓国でも大統領選挙が予定されています。2012年に向けて今年は、世界各地で国づくりのあり方を競い合う激動の年になるでしょう。
こうした世界の激しい流れの中で、日本の政治はビジョンを提示することもなく漂流しています。国会では、事実上破たんしたマニフェストをどう言い繕うかという低次元の議論に終始するばかりです。そして気がつけば、GDPは中国に抜かれ、日本国債の格付けはスペイン並みに格下げとなってしまいました。
最近の民主党政権は、旧い自民党の政策に近づいてきているように感じます。つまり、改革すべきを怠ったまま、バラマキの財源が足りないので増税しなければならないという論理です。先の総選挙で自民党が政権を失ったのは、自民党末期に改革を進めていく力が失速したからです。中にいた者として、改革政党に脱皮させることができなかった自らの力不足を深く反省しています。だからこそ、今、取り組むべきは、既得権益を打ち破って大胆に国の制度を改め、新しい時代にふさわしくつくりかえることです。
「国家の運営を担う者は、1円の税金の重みを知れ」。私が政治を学んだ松下幸之助の叫びです。その重みを知らない政治家が国家運営にあたると、税金を単に利権の分捕り合戦とし、無駄に使う。そして、それが財政の肥大化を生み、増税として国民にそのつけをまわす。私が政治を志した原点であるこの想いが、今、鋭くよみがえります。やるべきことをやらずに国民に増税を押し付けるのは、政治家の責任放棄にほかなりません。
この春には、統一地方選挙が行われます。地域から政治の流れを変える大きなチャンスです。同じ志を持ち、まちづくりや議会改革をすすめてきた仲間とともに、閉塞感を打ち破る政治をつくりたい。経済と財政、社会保障を立て直す道筋を訴えながら、「一円の税金の重み」を知る納税者の視点で国家経営にもう一度当たらせていただくことができるよう、懸命に活動を続けてまいります。今後ともよろしくご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。

 

VOICENET2011年春号.pdf