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国会活動報告 【12月】

◆金融担当大臣として初入閣◆

日本経済を支える魅力ある金融システムの構築に向けて

第2次小泉改造内閣の発足にあたり、経済閣僚の一人として初入閣いたしました。これも今日までご支援いただいた皆様方のご厚情のおかげと心より御礼申し上げます。皆様のご期待に応えられるよう、金融担当大臣として、構造改革を支える強固な金融システムを構築するとともに、日本再生に向け山積する諸課題に全力で取り組む決意です。

現在、日本の金融は、不良債権の処理という「守りの時代」から、経済発展のための金融機能を強化するという「攻めの時代」へと向かう、とても大事な局面にあります。

金融は、支払いに伴う決済手段だけでなく、事業に必要な資金を集めたり、そうした事業の持分を小口化して投資できる手段も提供してくれます。また、現在と将来との間の資金配分を円滑にしたり、まだ十分に確立されていない事業に評価を与える機能も備えています。さらには、生命保険や損害保険などを通じたリスク管理の手段も提供してくれます。このような金融の諸機能の発展は、ITの技術の進歩と密接に関連しています。そこで、技術進歩の先をもにらみながら、金融を取り巻く環境を整備していかなくてはなりません。

金融担当大臣として、こうした日本の金融の局面の変化をしっかり捉え、利用者が求めるニーズに対して、多様で国際的にも高水準の金融機能をいかに提供できるようにするかが、現在の金融行政にとって重要な課題だと考えています。そこで、「金融再生プログラム」の後に続く、2005、06年度の金融行政の新指針となる新しいプログラムを年内に策定すべく鋭意作業を進めているところです。

こうした取組を通じて、「金融サービス立国ニッポン」を目指し、銀行、証券、保険など金融全体の機能強化を利用者の視点で取り組んでいきます。また、地域経済の活性化、中小企業再生にしっかり貢献できる金融機能の強化、地域金融の確立に向けた施策にも努めてまいります。引き続き、皆様方のご指導、ご鞭撻のほど心よりお願い申し上げます。

◆『金融サービス立国ニッポン』への挑戦◆

これまで2年にわたり副大臣として金融行政に携わってまいりましたが、この間は、不良債権問題の解決が最大の課題でありました。企業に資金を円滑に供給すべき金融セクターが、バブル期に抱え込んだ多額の不良債権によって機能不全に陥り、日本経済の長期にわたる低迷につながっていたからです。

そこで、副大臣就任直後に竹中平蔵大臣とともに策定した「金融再生プログラム」では、平成16年度末までに主要行の不良債権比率を半減させるというかなり意欲的な目標を掲げ、金融システムの安定化と機能回復に努めてまいりました。

16年9月末の主要行の不良債権比率は、4.7%と、14年3月末の8.4%から順調に低下してきています。

これからは、不良債権問題が正常化する流れとあわせて、金融機能を強化していくことが必要になります。金融再生プログラムの後に続く新しいプログラムを、こうした金融をめぐるフェーズが変化してきていることをふまえて年内に策定するべく、外部の有識者のご意見も伺いながら作業を進めています。

このプログラムは、不良債権問題の再発防止と国民が求める金融サービスが提供される金融システムの構築が二つの大きな柱になります。「金融サービス立国ニッポン」を実現していくために、IT、地域、民間、消費者、行政、国際性という6つの観点からこの目標に向かって取組んでまいります。

◆161国会で成立した主な法律◆

○信託業法改正 
金融担当大臣として、信託業法を82年ぶりに全面的に改正し、金融機関以外にも信託業への新規参入を認めるほか、現在は金銭などに限られる受託財産の範囲を、人気アニメやゲームなどの著作権や特許権といった知的財産権にも拡大しました。

○金融先物法改正
少ない元手で米ドルなど外国為替の巨額の売買ができる「外為証拠金取引」について、電話や訪問による勧誘を禁止するとともに、業者の最低自己資本金額も設定し、悪徳業者排除に断固たる措置を採りました。

○育児・介護休業法改正
育児休業期間を現行の最長1年から1年半に延長、介護休業については、今まで1度しか認められなかったものを、通産93日以内であれば何度も取得できるようにしました。また1年以上働いている派遣やパート社員にも適用を拡大すると同時に、小学校入学前の子どもが病気やケガをした場合の看護休暇も創設しました。

○犯罪被害者等基本法 
犯罪被害者の権利を明文化し、被害者への支援を国・自治体・国民の責務としました。ストーカーや配偶者間暴力(DV)の被害者も対象となります。

○民法改正
中小企業が倒産した場合の債務の返済を個人が無制限、無期限で保証する「包括根保証」を廃止しました。経営者やその親族等を過度な負担から解放し、再生や起業を促します。

○福祉医療機構法改正 
2005年2月から長野県で開催されるスペシャルオリンピックス冬季世界大会(知的障害者五輪)の運営を支援できることになりました。議員連
盟にも設立当初から参加し法律改正に努めました。

◆伊藤達也2005新春のつどいのご案内◆

新しい年を迎えて、皆様と新年の抱負を語らい、お互いの親睦を図る目的で、新春の集いを下記のとおり開催することにいたしました。新年のご多忙のときとは存じますが、皆様と楽しいひと時を過ごすことができますよう、ぜひともご参加賜りますようよろしくお願いいたします。

○連合後援会(調布・三鷹・狛江・稲城・府中)新春のつどい 

なお、例年各市で新春のつどいを開催しておりましたが、2005年は連合後援会(調布・三鷹・狛江・稲城・府中)合同で開催いたします。

日時:平成17年1月30日(日)
17:00~ (受付16:30~)
場所:京王プラザホテル 南館5階「エミネンスホール」
新宿区西新宿2-2-1  03-3344–0111(代)

○フォーラム・フロンティア新春のつどい 

フォーラムフロンティア新春のつどいは、例年どおりホテルニューオータニにて開催いたします。

日時:平成17年2月25日(金)
場所:ホテルニューオータニ 本館B1 「悠の間」「麗の間」
千代田区紀尾井町4-1 03-3265-1111(代)

◆国政報告会のご案内◆

各市で、国政報告会を開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

○稲城国政報告会
日時:平成17年3月25日(金)19:00~
場所:JA東京みなみ稲城支店 4階大会議室

○府中国政報告会 
日時:平成17年4月8日(金)19:00~
場所:府中グリーンプラザ 6階大会議室

○調布国政報告会 
日時:平成17年4月9日(土)19:00~
場所:調布市文化会館たづくり 12階大会議場

○三鷹国政報告会
日時:平成17年4月15日(金)19:00~
場所:三鷹産業プラザ 7階会議室

○狛江国政報告会
日時:平成17年4月22日(金)19:00~
場所:狛江市民ホールエコルマ 6階多目的室


 

『国会活動報告 【12月】(pdf)』

 

ご意見、お問い合わせは伊藤達也事務所までお気軽にお尋ねください。また、もっと伊藤達也を知りたい!という方は、議事録などもありますのでご連絡ください。

電子メール…tatsuya@tatsuyaito.com