活動報告

バラマキ政治と闘う 子どもたちの未来のために

政治を叩きなおす

去る9月1日夜、福田総理が突然の記者会見を開き、辞任することを発表しました。食品やガソリンが値上がりする一方、景気がかげりを見せ、多くの家庭が苦しんでいる中で、一国の首相が突然交代するという事態になってしまったことを、みなさまに心からお詫びいたします。福田総理は家族にすら相談することなく、ひとりで判断をされたとのことでした。私は今年2月から社会保障分野担当の総理大臣補佐官として、首相を全力で支えてきたつもりでした。このような事態となってしまったことは忸怩(じくじ)たる思いです。現在、自民党は新たな総理大臣を選ぶための自民党総裁選を行っています。みなさまの厳しい声をしっかりと受け止め、開かれた政策論争を行い、新しい自民党をつくらなくてはいけない、と心に刻んでいます。

安心して子や孫を抱きしめられる社会を

救急患者を引き受ける病院がなく患者がたらい回しにされるなど、近年、医療や年金といった社会保障分野の問題点が浮き彫りになっています。実は私自身、高校時代、母を難病で失った悲しみが、政治を志す原点となっています。しかし、私が総理補佐官として目撃した厚生労働行政の現場は、唖然とさせられるものでした。残念ながら、現在の厚生労働行政は制度疲労を起こしています。役所は自分の組織を守ることに必死で、年金の情報公開ひとつにしても、あの手この手で反対をしてきました。それでも私は今年7月、総理補佐官として政府の社会保障国民会議の中間報告と「5つの安心プラン」をとりまとめました。これらは現在の厚生労働行政にメスを入れ、大胆な制度改革を目指すものです。年金制度についても、無年金者をなくし、低年金者への給付額を底上げすることを正面から検討しています。実現までの道のりには、一部の族議員や官僚の妨害が予想されますが、すべての人が希望を持って幸せな毎日を過ごすことができる社会、安心して子や孫を抱きしめられる社会を目指し、全力を尽くしていきます。

改革の初心を忘れない

中国の古典に「流水腐らず」という言葉があります。「流れる水が腐らないのは動いているからだ」という意味です。「改革」を忘れた政治もやがて腐ってしまうでしょう。私は国会議員に初当選してから15年間、常に「改革」を信念に、「古い自民党」と戦ってきました。その典型はバラマキ政治との闘いです。国民から預かった税金を、特定の業界に多く回し、ムダにつかう。結局、そのつけは増税という形で国民に向かうのです。残念ながら、現在の民主党も選挙を意識して「バラマキ型」の「古い自民党型」の政策を掲げています。私はそうした旧来型の政治を変革し、新しい活力ある日本をつくりたい。すでに自民党政調会長補佐として14兆円もの行政の無駄遣いをあぶり出し、徹底的な歳出削減と成長戦略を柱にする「上げ潮政策」を立案しました。「改革」の初心を忘れず、日本の政治・行政の無駄を省き、経済を活性化していくことで、安易な増税を阻止し、みなさんの生活を守っていく決意です。