香川県三豊市仁尾では、若手が次々に挑戦する共助の起業エコシステムが広がっています。この7年で100を超えるプロジェクトが誕生し、30億円以上の民間投資が生まれました。20代の若者たちが事業を磨き、補助金に頼ることなく、地元の老舗企業とも連携しながら活躍しています。地元企業や先輩起業家が新規事業を資金やノウハウで後押しし、起業家同士も互いの事業に出資する共助のエコシステムが育っています。大企業も地域住民の方々も出資する「ローカルIPO」で、満額1億1000万円の調達も実現しました。三豊市はクラウドファンディングでも、人口当たりのプロジェクト数が一番多く、また市民が域内の事業を一番応援しているまちです。
中小企業政策においても、こうした取り組みを、社会性と事業性を両立させるゼブラ企業と捉え、地域をリードする存在として応援しています。
昨年に続き三豊市を再訪しました。それぞれの事業が一年のうちに大いに進化し、また成功した事業から再投資され、地域内で経済の好循環を創り出している姿に感銘を受けました。
今回の視察を踏まえて支援策を充実させていきます。