昨年5月28日、俳優今井雅之君は帰らぬ人となりました。
同い年である今井雅之君とは、20代半ばに共通の友人を介して知り合いました。演劇と政治。方向性は違っても、いつかこんな舞台をつくるんだ、こんな国にするんだと、夢を熱く語り合い、夜を明かしたものでした。高校時代、映画「パピヨン」に感動し、「この銀幕にでるんだ」と決意して上京したと語っていたことがつい昨日のことのように思い起こされます。
今年3月、地方創生の公務で兵庫県豊岡市へ視察に伺った際、思いがけず今井君の故郷であると知り、彼が通い詰めた「豊岡劇場」を訪れることができました。今井君の原点に触れ、若い日の今井青年の感激に思いを馳せました。
豊岡劇場では、命日の28日にあわせ、遺作の映画「手をつないでかえようろ～シャングリラの向こうで～」が封切られます。
今井君の生き様は本当に格好よく、私も彼のように一途に生き抜きたいと改めて感じます。