活動報告

JAXA視察

7月19日、調布市、三鷹市にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)を視察しました。JAXAは主に宇宙技術、宇宙科学、航空技術の研究開発をしています。調布・三鷹にある研究所は航空技術部門が中心です。我が国の航空機産業の生産高は2011年から2016年までで1兆円から1.7兆円へ、5年間で7割増えました。今後もさらなる増加が見込まれています。こうした航空機産業の発展を支える役割も担っています。

広い敷地にさまざまな実験施設が点在しています。たとえば、機体が受ける風の流れを見る風洞実験施設は四つあり、そのうちの一つで説明を伺いました。またこの写真とは別の風洞ですが、国産初の飛行機MRJもこちらの風洞でのべ1000時間以上の実験をしたそうです。風洞実験は古くはライト兄弟の時代から行われています。

近年、各国で月への関心が高まっており、日本も無人探査機を月面に着陸させ、詳しい観測をすることを計画しています。そのためJAXAでは、月面の砂に近い砂を作って探査ローバーを動かし、掘削など技術開発に努めています。将来月に住むことができる時代が来るかもしれません。

超音速飛行機のコンコルドは、燃費の悪さ、運賃の高さ、ソニックブームという爆音の発生で、2003年、引退に追い込まれました。そこで、次世代のコンコルドを目指し、燃費の向上、ソニックブームの低減のため、国内外での共同研究を重ねています。近い将来コンコルドに代わる超音速機が空を飛ぶ日を心待ちにしています。

米国と日本の体制や予算の比較、地元への貢献活動、新たなイノベーションを生み出すためのさまざまな取り組みなど、幅広く意見交換も行うことができました。