衆議院議員伊藤達也事務所にてインターンをさせていただいたIと申します。この度、夏季休暇終了に伴い、2ヶ月のインターンを終了いたしました。この2ヶ月の総括として、振り返りを書かせていただきました。
大学において政治学・国際関係学を専攻していますが、実際の政治に関わることがないまま学生生活を過ごしていました。政治や国際関係について考えると言っても、「戦争や紛争の記憶をはじめとする悲惨な記憶はどのようにして政治的に利用されるのかな」といった、いささか浮世離れしているような事柄ばかりを考えていました。今日の日本社会において政治家と言えば、国会で答弁をしている人という印象が強く、他にもなにかしらの取り組みに携わっているはずではあるのだけれども、実際に政治家がどのように政治に関わり、政治運営に携わっているのかについては全く想像することができないまま、政治・国際関係の勉強をしていました。漫然とした日々を過ごしていましたが、このままだと、なんとなく大学生をやって終わってしまうのではと考え、夏休みに議員事務所でインターンをしてみようと考え一念発起しました。
議員会館では主に広報資料の作成を行いました。具体的には、SNSへの投稿、広報動画のシナリオ作りなどに取り組みました。SNSに投稿するポストの文章を考えたり、写真を選んだりしました。また、一般の学生では参加することができない、国家公務員の方による議員への講義や会議、対談などといった場に同席することを許していただき、実際に国家がどのように運営されているのか、行政は何を考えているのか、外交はどのように行われているのかといった片鱗を間近に見ることができました。国家運営や行政、外交はきわめて複雑で奥深く、一朝一夕で理解できるものではないことはすぐにわかりました。しかしながら、それらの一部をのぞかせていただけたことは、とても意義深い経験となりました。
一方、伊藤議員の地元事務所である調布事務所での仕事は、地元事務所ということもあり、選挙区と密接に関わる仕事を中心に行わせていただきました。例えば、郵送物の封入作業、ポスターの裏張り、戸別訪問への随伴などです。地元事務所での仕事を通じて感じたことは、国会議員の政治活動は想像以上に地道な作業だということです。議員事務所でインターンを始めるまで、私は、国会議員は選挙期間中だけ地元で声を張り上げ、それ以外の期間は永田町にいるものだと思っていました。しかし、実際は異なり、代議士は地元事務所に一日に何度も戻り、地元の会合やお祭りに参加して有権者との交流を深めていました。ちちんぷいぷいと呪文を唱えれば、当選できる魔法はなく、地元に真摯に向き合い続ける誠実さが国会議員にはとても重要なのだと実感いたしました。
わずか2ヶ月という短い期間でしたが、国会議員、政治に対する印象が大きく変わった夏でした。この経験を今後の学習に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。